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京都大学心理学研究室による、イヌ&ネコのココロ研究チームの活動ブログです
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31st International Congress of Psychology
2016年08月01日 (月) | 編集 |
ネコ調査の記事に引き続きまして、千々岩です

7/24~29の間、31st International Congress of Psychology (ICP2016) に参加してきました
学会のHPはコチラです
この学会は、4年に1回開催される国際心理学会で、世界中から心理学の研究者が集まる、大変大きな学会です。
日本では1972年に開催されて以来2度目の開催となります。
今回は90カ国以上の国々から8000人以上の参加者が集まったそうです

会場はパシフィコ横浜で、大きなホールや会議室を使って、
毎日様々な分野の最新研究の発表やシンポジウムが行われました。

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会場のすぐ近くには観覧車やショッピングモールがあり、夏休み中の子供たちで賑わっていました

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少し足を伸ばせば、赤レンガ倉庫や中華街にも行けるので、私もお昼休みや夕食の時に行ってきました^^

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動物心理学や比較認知科学の、世界的に有名な研究者の方の講演を聞いたり、実際にお話することもでき、
また、「心理学」という大きなくくりの学会ですので、普段はあまり触れることのない分野の研究も聞くことができたり、
本当に有意義な時間を過ごすことができました。

研究室からは、藤田教授がシンポジウムで講演を行った他、たくさんのメンバーが発表を行いました。
CAMPからは高木・ブノワがそれぞれネコの研究、千々岩はイヌの研究の口頭発表を行いました。
オーディエンスの方から質問や貴重なコメントもいただき、今後の研究に役立てていきたいです

私はイヌ学会、そしてこの国際心理学会と2つの国際学会での発表が終わって、少しひと段落…ではありますが、
また次の学会に向けて調査を頑張って行こうと思います


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CAMPでは、調査に協力してくださるワンちゃん・ネコちゃんを引き続き募集しております。
興味をお持ちいただけましたら、メールフォームよりご連絡ください。

調査の詳細については、CAMPのHPをご覧ください

たくさんのワンちゃん・ネコちゃんの参加をお待ちしております

Canine Science Forum 2016
2016年07月04日 (月) | 編集 |
こんにちは!千々岩です

6/26~7/3の間、Canine Science Forum 2016 (国際イヌ科学会)に参加するため、イタリアのパドヴァに行って参りました
学会のHPはコチラです

イヌ学会は2008年から2年に1回のペースで開催されている国際学会で、今回が5回目の開催となります。
前回(2014年)はネコ学会と共にイギリスで行われたのですが(前回の記事→前編後編)、今回は残念ながらネコ学会はありませんでした

パドヴァという地名はあまりお馴染みではないと思いますが、水の都ヴェネチアから電車や車で30分ぐらいのところにある、落ち着いた街です。

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広場は市場や、レストランのテラス席で賑わっています。
滞在中、何度かジェラートを食べましたが、とても美味でした

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ホテルの近くの教会、サンタントニオ聖堂からは毎朝素敵な鐘の音が聞こえてきました

学会は1日目はパドヴァ大学で、2~4日目は近くのシアターで開催されました。

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こちらがパドヴァ大学の講堂。
まるで美術館のようです…

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とても歴史のあるこの大学は、かつてガリレオも教鞭をとったそうです…!

CAMPからは、藤田教授と、千々岩がポスター発表を行いました

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英語での発表や議論はやはり大変で、まだまだ自分の未熟な点を痛感しますが、
それでも海外の方に自分の研究を発信したり、海外の最新研究を様々な角度から知ることができ、
今回もとても良い経験になり、有意義な時間を過ごすことができました。

イヌ研究は世界でたくさん行われており、イヌの行動や認知について解明されてきたことがたくさんある一方で、
もちろんまだわかっていないこともたくさんあります。
今後も世界の研究者の方たちと、時には切磋琢磨し、時には協力しながら、研究を頑張りたいと思います

最後になりましたが、このように国際学会で発表できるのも、協力してくださる飼い主さまとワンちゃんのおかげです
本当にいつもありがとうございます

暑い夏がやってきて、ワンちゃんにはしんどい季節になりますが、
ワンちゃんもみなさんもどうか体調にお気をつけてください


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CAMPでは、調査に協力してくださるワンちゃん・ネコちゃんを引き続き募集しております。
興味をお持ちいただけましたら、メールフォームよりご連絡ください。

調査の詳細については、CAMPのHPをご覧ください

たくさんのワンちゃん・ネコちゃんの参加をお待ちしております

国際学会に参加してきました。
2015年08月18日 (火) | 編集 |
こんにちは、高木です
今回は、国際学会に関して報告させて頂きます

8月の9日から14日にかけてオーストラリアで
International Ethological Conference (IEC)
が行なわれました
学会のホームページはこちらです

IECは直訳すると、「国際動物行動学会」です
動物の行動を研究している世界中の研究者が集まるこの学会に、CAMPメンバーも参加してきました

学会が行なわれたのは、ケアンズというオーストラリア大陸の北東海岸の辺りです。

さすがはオーストラリア、日本ではペットショップでしか見られない野生のオウムが飛び交っていました
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キバタンさん。

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ゴシキインコさん。カラフルです。

朝の海岸
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学会は、ケアンズ市街の中心に位置するCairns Conversation Centreで行なわれました。
学会会場の写真はこちら。
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藤田研究室からは、
藤田教授、Benoit、千々岩の3件の口頭発表と、高木、幡地の2件のポスター発表をしてきました
ワンちゃんの実験場面を見せると、会場は大盛り上がり
ワンちゃんやネコちゃんは国境を簡単に越えてしまうんだな~と感じました

そして学会のオプションプランとして、グレートバリアリーフで海洋生物の行動観察も行なってきました
ここではシュノーケリングでサンゴ礁や小さなお魚をたくさん見ることができます
GBR.jpg
オーストラリアは現在冬のため、かなり寒かったですが、一度サンゴ礁を眺めてしまえば寒さは全く気になりませんでした


国際学会は英語での発表でドキドキしますが、日本では得られない意見や研究発表を聞くことができとても刺激になりました
このようなすばらしい場所で研究の発表ができるのは、皆様のご協力あってのことです。
いつもありがとうございます

今後ともどうぞよろしくおねがいいたします。


ドッグショーに参加してきました!
2014年11月26日 (水) | 編集 |
こんにちは、堀です。
先日の三連休はとてもよいお天気で行楽日和でしたが、皆様いかがお過ごしでしたでしょうか?

CAMP-WANのメンバーは、滋賀県草津市で開催されたドッグショーに参加してきました

ドッグショー20141124_2

琵琶湖のほとり、烏丸半島で開催されたこのドッグショーには、日本全国各地からラブラドールレトリーバーさんたちがたくさん集まっていました

写真を見ていただくとおわかりのように、とても穏やかで暖かいお天気で風も少なく、絶好のドッグショー日和でした

CAMP-WANではブースを出展させていただきました

ドッグショー20141124_1

ブース内で、飼い主様へのアンケート調査と、ワンちゃんのDNAサンプル(口内粘膜)採取をさせていただきました

たくさんの飼い主様とワンちゃんがブースに立ち寄ってくださり、調査にご協力くださいました
ご協力ありがとうございました

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CAMPでは、調査に協力してくださるワンちゃん・ネコちゃんを引き続き募集しております。
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調査の詳細については、CAMPのHPをご覧ください

たくさんのワンちゃん・ネコちゃんの参加をお待ちしております


国際学会に参加してきました!【後編】
2014年07月31日 (木) | 編集 |
前回の記事の続きです

ネコ学会の翌日の15日からは、Canine Science Forum(イヌ学会)が行われました

16日には藤田教授が口頭発表を、堀がポスター発表を行いました

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この日の夜には、リンカーン城を会場に、学会主催の夕食会が行われました

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リンカーン城は中世に建てられたとても趣のあるお城です。
お城の中庭に大きなテントが設けられ、その中でしばし楽しい時間を過ごしました

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夕食会の途中で雨が降ってきてしまいましたが、終わって帰るころにはやんで、大聖堂に綺麗な虹がかかっていました

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イギリスは緯度が高いので、夏は日が沈む時間がとても遅いです
この写真も明るく見えますが、実は夜9時頃の写真です


今回の学会は、海外学会に参加するのが初めてというメンバーも多く、そうしたメンバーにとっては貴重な経験となりました。
また、各国のイヌ・ネコ研究者と交流して様々な刺激を受けることもできました。

イヌの認知・行動研究は2000年代に急速に増え出し、このような学会が開かれるまで盛んになりました。
最近はその頃に比べると少し勢いが落ち着いてきたようにも見えます。
しかし、だからといってイヌの認知・行動が完全に解明されたわけではなく、まだわからないことはたくさんあります。
これまでの研究では見過ごされていたこと、わからなかったことにも迫れるような、新しいアプローチが必要とされ始めている時期なのかなぁと感じました

一方のネコは、イヌに比べると研究の数が本当に少なかったのですが、今回ネコ学会が始まったことはネコに対する科学的関心が高まっていることの表れだと思います。
ネコの方もイヌに負けずに今後ますます発展していくよう、研究を頑張っていきたいと思います

以上、2回に渡ってイギリスでの国際学会の様子をご紹介しました
これからますます暑い時期になりますが、暑さに負けずに研究を頑張っていきたいと思います
たくさんのワンちゃん・ネコちゃんの参加をお待ちしております!